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投資の心得を知りたい!

投資の心得を知りたい

ギャンブル・投機・投資の違い

投資とは、経済成長とともに参加者全員(国・企業・投資家)が少しずつ利益を積み重ねていく中長期的な資産運用の1つです。

ギャンブル・投機・投資の違い

ギャンブル
投機
投資

Point1

投資とは、投資金額・保有期間に応じて、利益を分け合い、積み重ねていく資産運用である。投資により、国や企業は資金を調達でき、投資家は配当やクーポンを受け取り、参加者全員が利益を得ることができる。

Point2

投資は、国や企業が経済成長とともに発展していく手助けをしているので、「長期」投資が前提となる。

Advice1

投資とは、長い時間をかけて資産を育てることだと分かってはいても、人間の心理とは、やっかいなものだ。儲かっていると、2匹目、3匹目のドジョウを狙うが、損をすると、更なる損が怖くて次の一歩が踏み出せなくなる。投資を長く続けるためには、大きな利益を狙うよりも、大きな損を避けること、小さな益を積み重ねることを心がけよう。

ベース資産を築こう

ベース資産とは、投資資産の基盤・土台です。

ベース資産のイメージ

ベース資産のイメージ

Point1

ベース資産とは、インカムゲインに重点を置いた投資資産である。つまり、景気動向・相場の変動にあまり左右されず、長期に渡りコツコツと収益を積み上げていくことを目的とする。その他の資産(*)に比べ、相場の下落に強い。
*ベース資産に対し、「期待資産」と呼ぶこととする。

Point2

期待資産とは、リスクに応じて上乗せされる収益(価格差益・為替差益など)を期待する投資資産である。リスクが大きいほど景気動向・相場の変動に左右されやすい。そのため、相場上昇時の収益は大きいが、下落時の損失も大きい。

Advice1

相場が変動する中、長期的に安定した収益を得ることができるベース資産は、資産運用の要である。投資を始める際には、まず、ベース資産を何にするか、どの程度の割合いで築くべきかを考えることが大切だ。

豆知識

預金はベース資産の1つであるが、インフレ(*)時の預金は、資産価値を目減りさせてしまう。

例えば、「物価が上がっているから、給料も上げてくれ」の意味は、物価上昇と同じ割合で給料が増えないと、生活の質が落ちる(今までと同じ物が買えない)、ということである。

預金も同じである。インフレ率(**)よりも預金金利の上昇率が低い場合は、預金しているだけでは資産の価値は下がっているのだ。

*インフレとは、インフレーションの略で、ある一定期間に持続的に物価が上昇することを言う。対義語は、デフレーション(略:デフレ)。
**消費者物価指数の前年に対する上昇率のこと。

リスクの復習

では、何をベース資産にすべきでしょうか。景気動向の影響度合い(リスク)は利回り(リターン)に反映されます。「債券を知りたい!」「投信を知りたい!」で出てきた様々なリスクを確認しておきましょう。

米国の債券利回りの相対比較イメージ

米国の債券利回りの相対比較イメージ

Point1

<発行体別リスク>
国内債券同士の比較では、発行体の信用力に応じて利回り(リターン)が異なり、信用力が低い(信用リスクが高い)ほど利回りは高くなる。

格付の違いにより異なる社債スプレッド

格付の違いにより異なる社債スプレッド

Point2

<発行体の格付別リスク>
国内社債同士の比較でも、発行体の信用力に応じて社債スプレッドが異なる。信用力が低いほど、社債スプレッドは大きく、利回りが高い。

投資商品ごとのリスク

投資商品ごとのリスク

Point3

<投資商品別リスク>
株式と債券の比較では、インカムゲインを主な収益源とする債券がローリスク・ローリターンとなり、価格変動が大きい株式がハイリスク・ハイリターンと言える。

債券ファンドの種類とリスク・リターンの関係

債券ファンドの種類とリスク・リターンの関係

Point4

<債券ファンド別リスク>
債券ファンド同士の比較でも、債券の種類、為替ヘッジの有無、発行体となる国等の総合的なリスクに応じてリターンが形成される。

何をベース資産にするべきか

ベース資産には、リターンの大きさではなく、景気動向にあまり左右されずにコツコツと収益を積み上げていくことが求められます。

金融商品別の年間リターンへの寄与の有無
(9種の金融商品に均等な割合で円ベースで投資した場合)

金融商品別の年間リターンへの寄与の有無(9種の金融商品に均等な割合で円ベースで投資した場合)

出所)Bloombergデータより当社作成

Point1

国内債券・為替ヘッジ付外債()は、プラスに寄与していることがほとんどである。景気動向に左右されにくい安定資産であり、まさに、ベース資産として最適と言えよう。

豆知識

REIT(Real Estate Investment Trust)とは、不動産投資信託のことであり、日本国内法に則したものを、J-REITと言う。

投資家から資金を集めて、オフィスビルやマンションなど不動産に投資し、賃料収入や不動産の売買益等の運用益を原資として、投資家に分配する金融商品である。

金融商品別の年間リターンへの寄与度
(9種の金融商品に均等な割合で円ベースで投資した場合)

金融商品別の年間リターンへの寄与度(9種の金融商品に均等な割合で円ベースで投資した場合)

出所)Bloombergデータより当社作成

Point2

国内債券・為替ヘッジ付外債()の年間リターンへの寄与度は、小幅なプラスであることが多い。コツコツと収益を積み上げるベース資産としての役割が期待できる。

Point3

株式・REIT()は、景気動向の影響を受けやすく、収益のブレが大きい。特に下落局面でのマイナス幅が大きい。次いで、新興国・ハイイールド債券()も同様である。

Point4

海外債券()は、例えば、債券だけに投資する場合は、リスク中・リターン中の期待資産になるだろうし、債券と株式・REITに投資する場合は、ベース資産に加えることもできるだろう。

ベース資産の割合いは?

組み入れるベース資産の割合いが大きいほど、投資資産の損益の変動幅は小さくなります。

資産配分別の景気後退局面前後の損益比較(一例)
(2004年1月を100とし、円ベースで投資した場合)

資産配分別の景気後退局面前後の損益比較(一例)(2004年1月を100とし、円ベースで投資した場合)

シャドーは景気後退局面(NBER)
Case1・2・3の各資産配分は下記を参照
出所)Bloombergデータより当社作成

上記Case1の資産配分

上記Case1の資産配分

Point1

Case1は、50%を債券(ベース資産)、残り50%を株式とREIT(期待資産)に投資した場合である。株式とREITの比率が大きいほど価格変動リスクが大きく、景気が良いときの上昇幅も、景気が悪いときの下落幅も大きい。

上記Case2の資産配分

上記Case2の資産配分

Point2

Case2は、50%をベース資産向きの債券(Case1と同じ)、残り50%を期待資産向きの債券に投資した場合である。価格変動リスクは小さいので、景気が良いときの上昇幅は小さいが、景気が悪いときの下落幅も小さい。また、相場の下落時でも、債券投資によるインカムゲインは、着実に積み上がる。

上記Case3の資産配分

上記Case2の資産配分

Point3

Case3は、70%をベース資産向きの債券、残り30%を株式・REIT・期待資産向きの債券に投資した場合である。Case1・2よりも、収益のブレが小さくなる。つまり、相場下落時に期待資産での損失をなるべくカバーしたい場合は、組み入れるベース資産の割合いを大きくする必要がある。

Question

Case1の資産配分では、145に増加していた資産が景気後退局面で85に減少(約4割下落)しました。相場の上下ともに感応度が高い配分です。

Case2・3の資産配分では、資産の減少幅は1~2割程度でした。Case1と比べ上昇幅も小さいですが、相場の下落には強い配分と言えます。

投資は長期投資が基本です。また景気後退局面が訪れた時、あなたはどのCaseなら焦らずに投資を続けられますか?

Advice1

誰しも少しでも多く収益は欲しいし、なるべく大きな損失は避けたいと願うが、約束はされない。景気動向・相場変動に一喜一憂してしまうと、投資は長く続かない。主に「どんな資産配分なら、相場が下落しても投資を続けられるか」を考えよう。

Advice2

例えば、投資資金100万円のうち、70万円をベース資産として堅実に運用し、期待資産のうち20万円で少しだけ背伸びし、残り10万円は冒険してみよう、と考えたら、ベース資産があることで安堵感を覚え、期待資産に楽しみを感じられるのではないだろうか。
投資金額の配分を考える際には、ベース資産をしっかりと組み入れたい。

Advice3

少しでも収益を増やしたい場合は、リスクを増やすことになる。ベース資産を土台とし、自分のリスク許容度別に応じて、期待資産への配分を増やすことを考えよう。
一方、収益は少なくてももっと堅実に運用したい場合は、ベース資産を増やし、リスクの大きい期待資産を減らすと良い。
自分に適した資産配分を見つけることが、投資を長く続けるコツである。

ポートフォリオを考えよう

投資家が保有している金融商品の組み合わせ、さらには、具体的な投資商品の組み合わせをポートフォリオと言います。分散投資を具体化させましょう。

様々な投資商品を組み入れたポートフォリオのイメージ

Advice1

ベース資産をどの金融資産にするか、資産配分はどうするか、まずは自分に合った基本型を見つけよう。

Advice2

資産配分の目的は収益のブレを小さくすることだ。値動きの大きさ・時期・方向が異なる金融商品に分散投資しよう。動きが同じもの同士では、プラスもマイナスも倍増し、収益のブレが大きくなってしまう。例えば、豪ドルと新興国への同時投資は注意が必要だ。

Advice3

個別銘柄に詳しくなければ、投信(ファンド)を選択肢に入れよう。ファンドは、元々複数の銘柄や金融商品を組み入れてリスク分散しているからだ。株式と債券がすでに組み入れられているファンドもあるが、自分で投資割合いを決めたい場合は、債券ファンドと株式ファンドを別々に購入してもよい。

Advice4

債券だけに投資する際は、ベース資産を主に国内債・為替ヘッジ付外債、期待資産を主に先進国外債・為替ヘッジ無の外債とするなど、債券の種類ごとのリスクの大小に応じてポートフォリオを組もう。

Advice5

基本型から、資産配分を少し変えることで、さらに積極的な運用にも、さらに堅実な運用にもアレンジできる。リスクとリターンは比例し、投資の損益は投資家に帰属する。長期的・安定的に投資を続けるためには「収益は追い求めるが、欲張りすぎず、頑張りすぎず、一喜一憂しない」ことが大切である。自分に合ったポートフォリオを構築していただきたい。

豆知識

豪ドルは新興国経済に連動する。

Point1 新興国には、ロシア、ブラジル、メキシコなど資源産出国(資源の売り手)と、資源の需要国(資源の買い手)である中国が共存する。中国経済が減退すると、商品(資源)価格が下がり、資源産出国の経済も減退し、新興国全体が景気後退に陥る。一方、先進国にとっては、商品価格の下落は原材料価格の低下を意味することから、企業の収益性が増し、景気は拡大する。つまり、商品市況の下落は、新興国にとってマイナス、先進国にとってプラスに働く。

Point2 オーストラリアは先進国でありながら、鉄鉱石、銅、金、石油、天然ガスなどで世界有数の資源産出国でもある。

Point3 商品市況の下落・中国経済の減退は、オーストラリア経済を減退させ、金融緩和を背景に、豪ドルの下落につながる。結果として、豪ドルの動向は商品市況と連動する新興国経済の動向に類似することになるのだ。

買い方・続け方

買うタイミング(時間)を分けて投資すれば、つまり、定期的に一定額を投資すれば、購入平均単価が平準化します。ドル・コスト平均法と言われる投資手法です。

ドル・コスト平均法のイメージ
(投信に毎月1万円を7ヶ月間計7万円投資した場合と1度に7万円投資した場合)

ドル・コスト平均法のイメージ(投信に毎月1万円を7ヶ月間計7万円投資した場合と1度に7万円投資した場合)

上記イメージでの1口あたりの価格と購入口数

上記イメージでの1口あたりの価格と購入口数

Point1

定額購入とは、価格変動がある金融商品を定期的に一定額を購入する方法である。投資期間が長いほど、損失発生のリスクは分散されると言われ、長期投資を大前提としている。

Point2

定額購入は、価格が安い時に多く購入し、高い時には少しだけ購入することになるため、購入平均単価が平準化され、高値掴みするリスクが大幅に減る。上記例では、7ヶ月後、一括購入は保有口数が70口で購入平均単価が1000円のままだが、定額購入は74.8口で936円となり、保有口数は増え、購入平均単価は低くなった。

Advice1

定額購入をしても、右肩下がりの相場(価格が下がる一方)では、平均購入単価は下がるが、含み損が増えるだけだとよく言われる。短期的に見ればその通りだが、長期的に見れば、景気には四季があり(「金利を知りたい!」を参照)、その影響で価格は上下するのだ。価格が下がるなら、安いうちに沢山買っておこうと思い、いつか価格が上がり、含み益が膨らむのを楽しみにしよう。価格の下落に慌てるより、むしろ買い場だと前向きに考える長期投資の醍醐味を味わって欲しい。

Advice2

定額購入を長く続ければ続けるほど、平均購入価格は平準化する。少額でもいい、今の価格を気にするより、まずは投資を始めることをおすすめする。

時間を味方に

長期投資は、時間を味方につけてこそ実現します。

ベース資産を築く

ベース資産には、インカムゲインを主な収益源とする債券・債券ファンドが適している。ベース資産は、景気動向に左右されにくく、インカムゲインは、時間と共に着実に積み上がる。

ポートフォリオを考える

価格変動の大きさ・収益のブレに一喜一憂しては、投資は長く続かない。自分のリスク許容度に合わせて、ベース資産を土台にした資産配分・投資商品を考えることが投資を長く続ける秘訣だ。

定期的に定額購入する

例えば、毎月末に1万円ずつ投資する。価格が高い時は数量を少なく、低い時は多く購入するため、投資期間が長いほど平均購入価格が平準化する。高値掴みを避けることができ、リスク分散につながる。

Advice1

投資とは、時間をかけて大切に資産を育てることである。景気には四季があり、景気動向と共に相場も上下を繰り返す。長く投資を続ければ続けるほど、ベース資産やポートフォリオの重要性、定期定額購入の有効性を実感するはずだ。相場下落局面でも落ち着いて投資を続けよう。

Advice2

「時間を味方に」、精神面でも資金面でもストレスを感じない投資を心がけて下さい。